沖縄の正月料理とは


日本本土ではお正月はおせち料理やお雑煮を食べますが、沖縄の正月料理は必ず豚料理が出てきます。家庭ごとに好みは分かれますが、珍しいものをあげると中身汁という豚の内臓を使ったお吸い物はお正月だけでなくお祝いの席によく食べます。
最近は、スーパーで正月用のオードブルも売られていて、その中身は縁起の良い料理と言われる昆布巻き、てんぷら、ジ―マミド―フ、三枚肉などが入っています。お正月になると、沖縄の弁当屋やスーパー、市場で売られているので、その時期は歩いているとよく大きな声で店員さんが販売している様子を見かけると思います。
●生年祝い

・生年祝い(トゥシビー)
生年祝いは、12年ごとにまわってくる生まれ年に行う厄払い。沖縄では自分の生まれた干支の年を厄年としており、その時期にあたったら「結婚や引っ越し、新築は避けて、つつましやかに過ごすといい」と伝えられています。
年が明けて最初の干支の日に行い、火の神や仏壇に祈願して神々や祖先に見守ってもらい、また来客の方の祝う気持ちで厄を払い、健康で元気に過ごせるようにお祈りします。

・生まれ年以外の人の場合
生まれ年以外の人の場合、どのようにして健康祈願を行うかというと、正月の翌日から十三日の間にめぐってくる「生まれ干支の日」に、火の神と仏壇に健康祈願します。沖縄のカレンダーには毎日の干支が書かれているので参考にして下さい。
火の神や仏壇に手を合わせるのは女性ですが、「自分と同じ干支の日には手を合わせてはいけない」と言われてますので、その場合は家族の誰かに代わるとよいでしょう。

・生年祝いで気を付けること
生年祝いに同じ干支の人のお祝いに同席することを嫌がる風習があります。なぜ、同じ干支の人を避けるかというと、同じ干支の人間同士で厄を受け渡しすると、もし自分の運勢相手よりも悪い場合に相手の厄をもらってしまい、突然の不幸が起こる可能性があるといわれています。
これを「サーマキ」と言い、生年祝いだけでなく、葬式でも同じ干支の人の葬式には、最後のほうに行くとか、ご遺体の近くに最初に近寄らないようにするそうです。

●生年祝いの代表行事

・米寿(ト―カチ)
旧暦8月8日に行う、数え年88歳のお祝いです。昔は今よりも食べるものもないので、平均寿命は短く、88歳となれば長寿ということで盛大に祝いました。
現在は長寿の祝いだけでなく、子や孫がお年寄りを大事にする孝行心を表す行事となっています。火の神や仏壇に仏壇に線香をあげて、長生きできたことへの感謝と、子や孫たちの成功を願います。
「ト―カチ」という名前は、沖縄では山のように盛った米に「斗かき」と呼ばれる竹を斜めに切った竹筒を挿し、祝いに来てくれた客に土産として渡したことが由来します。

・カジマヤ―
カジマヤ―とは風車のことで、数え年97歳のお祝いです。1月に行われるトゥシビーとは別に9月に行われます。祝いの席には風車を飾り、本人に持ってもらって祝います。
カジマヤーの由来は、この年になると天の神に守られ子供のように純粋になって童心に戻るからだと考えられます。今日までたくさんの人と出会い、そして別れを何度も経験してきた人生を風車とかけていると思います。
お祝いでは、長寿にあやかろうと、親戚に子や孫たち、近所の人などたくさんの人が集まり盛大に行われます。最近はテレビでも見るように風車で飾りつけたオープンカーで「花のカジマヤ―」の曲を流しながら自宅のある町や村をパレードします。車は風車で飾られた七辻、七橋を必ず通り、一度通った道は通りません。